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5歳児でもなる「虫垂炎」

「胃腸炎」と間違われやすい「虫垂炎」

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寒暖差の激しいこの時期、腹痛や嘔吐などで学校を休む子供が多いようです。下痢はなく激しい嘔吐で病院を受診しても「胃腸炎」と診断されてしまうことが多いです。

大人でも「虫垂炎」の診断は難しいと言われているため、幼児や子供の診断はもっと難しいようです。

その嘔吐、もしかしたら虫垂炎(盲腸)かも!!

虫垂炎の初期症状と胃腸炎の症状はとても似ているので病院で受診してもハッキリわからないことが多いそうです。

胃腸炎の主な症状

嘔吐や強い腹痛から始まり倦怠感、下痢・発熱

虫垂炎

 おへそやみぞおちあたりの痛み・食欲低下・嘔吐

時間が経つと虫垂の化膿がはじまり発熱、右下の腹部が痛くなります。

普段とは違い、お腹の張りや高熱、お腹を触るだけでも痛がる。

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痛みの強さは人それぞれ

「先生、盲腸じゃないんですか?」と聞くと「盲腸だったらもっと痛いし歩けないですよ」なんて言う医師も少なくありません。

私の周りで盲腸(虫垂炎)になった人達の話を聞くと、「痛いは痛いけど普通に歩けてた」「痛いけど我慢できる痛さだった」「自分で車の運転をして病院へ言った」「痛みはあるものの普通に運動していた」など、結構みなさん痛みはあるものの動けています。

のたうちまわるくらいの痛み

立つことも歩くことも困難なくらいの激痛があるのは炎症を起こした虫垂が破裂し腹膜炎を起こしている可能性が高いです。

このくらい激しい痛みになってから初めて「虫垂炎です」と診断される医者が多く、動けている場合はあまり「虫垂炎」を疑ってもらえないのです。

 

胃腸炎と虫垂炎は判断しにくいらしい

昔(昭和)の頃は「虫垂炎カモ…」と疑いのある患者には「散らす薬」と整腸剤を処方していたそうです。また虫垂炎だと診断したもののイザ手術したら違っていたなんてよくあることだったそうです。今は造影剤を使ったMR検査等で分かるそうですが、ガス(おなら)が溜まっているとハッキリ診断がつきにくい場合もあるようです。

また始めは嘔吐から始まり、飲み食いが出来なくても半日から1日経っと嘔吐の症状が無くなり、飲食出来る状態になると少し元気になった感じになるため、再度病院へ行っても「前回より元気になったね」と益々「虫垂炎」を疑ってくれないのです。

嘔吐って何げに体力使うし、激しい嘔吐が続けば誰だってグッタリもします。吐くばかりで、ご飯も食べれなければ水分も取れないんですもの尚更です。そんな状態で診断されたのと、ご飯が食べれるようになった状態で診断されるのでは違うので、特に子供の場合は「やっぱり胃腸炎だった」で済まされてしまいます。

 

ハッキリ診断できるのはやはり「専門医」

あまりにも右下腹の痛みが続くようであれば消化器専門の病院、幼児・子供は小児外科のある病院で受診されることをオススメします。専門だけに専門医は見る目が違います。かかりつけの町医者ではなく、大きな病院の専門医で受診すれば詳しい検査もできます。

 

幼児・子供は検査を拒む病院も…

造影剤を使った検査は大人でもリスクが伴います。まれに副作用反応が出てしまったり、薬の作用によりショック死してしまう可能性は0ではありません。大人でも造影剤検査をする際には必ず説明書と同意書の記入をします。

安全なものではあるのですが、まれに起きてしまう副作用のリスクは子供には大きな負担となってしまう為、副作用のリスクを考え「検査はしないで様子をみましょう」という医師もいます。しかしそれが虫垂炎の早期発見には繋がらず、重症になってしまうのです。

 

手術の負担が少なくて済む早期発見

「虫垂炎」と判断つけづらい病気ですが、まだ虫垂の炎症が軽いうちなら腹腔鏡で取り除くことができます。時間が経つにつれて虫垂の炎症が大きくなり(膿が貯まる)腹腔鏡でも取り出せないくらいの大きさになってしまう場合もあります。見た目にもポッコリと盛り上がってる人もいます。また炎症が破裂してしまうと他の臓器に膿がつき炎症を起こしてしまうので、開腹の大手術になってしまうこともあります。

炎症が破裂した場合、吸引器のようなものでこびりついた膿を綺麗に吸い取るのですが、この吸い取りが不完全だった場合、お腹の中で炎症を起こしてしまい再度手術となってしまうので1回の手術で済むかどうかは外科医の腕次第でもあります。

 

「虫垂炎カモ」と思ったらとにかく病院へ

「虫垂炎の症状」をネットで調べるとたくさん出ています。3~4のサイトの症状に当てはまるようでしたら大きな病院で検査してもらい、早期発見に繋げましょう。

また「虫垂炎かも」と疑いがある場合は炎症を大きくさせないためにも安静にし、入浴で身体を温めたり、お腹を(湯たんぽ等で)温めたりしないようにしましょう。

 

「たかが盲腸」と思われがちですが、実はとても怖いものなのです。盲腸でなくなった人も少なくありません。簡単に考えずにまずはネットで症状を調べ該当するようでしたらとにかく受診しましょう。

 

 

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